名誉白人 2013 2 2

 2013年1月1日、このサイトの書評で、
「日銀券」という本を取り上げた時に、
この小説は、南アフリカから始まると書きました。
 南アフリカ共和国と言えば、思い出すことがあります。
アパルトヘイト(人種隔離政策)のことです。
この政策は、白人と有色人種を明確に分離するものでした。
 アパルトヘイトは、永遠に続くようにも思われましたが、
ある問題が発生したのです。
 20世紀後半に、驚異的な経済発展を遂げ、
高度な科学技術を持った日本の出現がありました。
 しかし、日本人は、有色人種で黄色人種でもありました。
それでも、南アフリカ共和国としては、
「日本の資金が欲しい。
あるいは日本の工業力や科学技術が欲しい」と考えたのです。
そこで、日本人は、有色人種ながら「名誉白人」となったのです。
 これを聞いて、日本人は、複雑な感情を持ちました。
「ついに日本人も、白人に認められて、うれしい」と思った人や、
「いや、アジアの同胞は、どうなるか。
日本人だけ名誉白人で、他のアジアの人たちは、どうなるのか」と心配する人がいました。
 さて、21世紀に入り、さすがの日本も疲れましたか。
長らく、つまり20世紀後半において、
日本は、白人社会の中で、孤軍奮闘してきました。
 20世紀末には「日本叩き」まで起こりました。
これが、東アジア最大の民主主義国である日本が傾く契機となりました。
 多くの日本人は、こう思っているかもしれません。
「民主主義を守り、世界の発展に貢献してきたのに・・・・・」
 このまま、海に沈んでいくのか。
神に祈りなさい。
神に報告し、神に祈りなさい。
あなたがたは、長らく神に祈ることを忘れていた。






































































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